このような症状があらわれている場合、虫歯になっている可能性があります。
虫歯とは、プラークに棲みつく虫歯菌が食べものに含まれる糖分を介して酸を出し、その酸により歯が溶かされる病気です。一度なったら自然に治ることはなく、徐々に進行し、放っておくと最終的には抜歯せざるをえなくなることも。虫歯かな?という症状があらわれたら、早めにご来院ください。宮下歯科医院では、55年にわたる豊富な症例経験で培った技術を活かし、一人ひとりのお口の状態に合わせた適切な治療を行っています。
段階 | 症状 | 治療法 |
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ごく初期の虫歯 |
歯の表面(エナメル質)の透明感がなくなり、白く濁ります。痛みはありません。 | 歯を削る必要はなく、適切なブラッシングとフッ素塗布で治癒を促します。 |
エナメル質の虫歯 |
エナメル質が溶けて、患部が黒ずみます。この段階でも痛みはまだありません。 | 虫歯部分を削り、詰めもので保護します(麻酔を使わない簡単な処置で終わります)。 |
象牙質の虫歯 |
エナメル質の内側にある象牙質が冒され始めます。神経に近いため、冷たいものや甘いものがしみます。 | 虫歯部分を削り、詰めもので保護します。症状によっては麻酔をともないます。 |
神経に達した虫歯 |
虫歯が神経まで達した状態です。熱いものがしみたり、何もしなくても激しく痛んだりします。 | 神経と炎症の起きている部位を取り除く「根管治療」を行います。最後に被せものをして歯の本来の機能を取り戻します。 |
末期の虫歯 |
歯冠が崩れ、歯根しか残っていない状態です。神経が死んでしまったため痛みは一旦消えますが、放っておくと再度激しく痛みます。 | 抜歯せざるをえなくなります。抜歯後は、入れ歯などで歯の本来の機能を取り戻します。 |
お子様の歯(乳歯)は、大人の歯(永久歯)よりも弱く虫歯になりやすいもの。小児歯科では、乳歯が生えてから完全に永久歯に生え替わるお子様を対象とし、おもに虫歯治療や虫歯予防に取り組んでいます。小さいお子様をお連れの方もご安心ください。当院では、女医が在籍し、女性ならではのきめ細やかなやさしい診療も選択可能です。
「乳歯はいつか抜けるから」と虫歯を放っておいていませんか? 乳歯の虫歯を放っておくと、永久歯も虫歯になりやすくなってしまいます。将来多くの歯を残せるかどうかは、子どもの頃からの口腔内ケアにかかっているといっても過言ではありません。「歯が痛い」とお子様が訴えたら、早めにご相談ください。
乳歯が永久歯に及ぼす影響は、虫歯リスクだけではありません。歯並びにも影響を及ぼすのです。永久歯の歯並びの乱れは咀嚼もちろん、発音にも影響を及ぼし、見た目や咬み合わせ、ひいては身体的・精神的な健康にも影響します。正しい歯並びへと導くために、健康で整った乳歯を維持することが重要なのです。
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- ご自宅でのブラッシングは予防の基本です。しかし、自己流の磨き方ではどんなに丁寧に磨いても歯と歯の隙間や歯と歯ぐきの間などの汚れはなかなか落としきれません。当院では、お口の状態をしっかり把握したうえで、一人ひとりに合ったブラッシング方法を指導します。また、親御さんには仕上げみがきの方法も指導しています。
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- フッ素には歯を虫歯菌の出す酸に強くするという働きがあります。フッ素を歯に塗布することで、虫歯になりにくい歯にします。また、フッ素には再石灰化を促す働きがあるため、ごく初期の虫歯なら治癒が期待できます。
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- 6歳臼歯には深く複雑な溝があり、ブラッシングがしにくいために虫歯になりやすくなっています。その溝をあらかじめ歯科用プラスチックで埋めて汚れをたまりにくくする処置がシーラントです。効果的に虫歯を予防します。
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