虫歯や歯周病といったお口の病気の原因は、プラークです。個人差はあるものの、プラークは誰のお口の中にも存在します。つまり、誰でも虫歯や歯周病になるリスクがあるのです。
虫歯や歯周病になった場合、治療すれば治りますが、その繰り返しでは歯や患者様ご自身への負担は避けられません。セルフケアでのブラッシングなどではプラーク除去にどうしても限界があるため、歯に違和感がなくても定期的に歯医者さんに通いプラーク除去などの予防処置を受けましょう。
磨き残したプラークは、放っておくと石灰化し「歯石」となります。歯石の表面はザラザラしているためプラークが付着しやすくなり、さらなる歯石を形成します。歯石は歯にこびり付いてセルフケアではなかなか取れないため、除去のためには歯医者での専用の処置が必要です。
- ◎虫歯などのお口のトラブルを未然に防げる
- 予防歯科では、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを未然に防ぐための予防処置を行っています。セルフケアにプラスすることで効果的に予防でき、お口の健康を保つことができます。
- ◎負担が減る
- 治療にかける時間(期間)・費用が軽減できます。また、万が一治療が必要になったとしても簡単な治療で済み、歯へのダメージも最小限に抑えられます。
- ◎お口の中が快適に
- 予防処置を受けるとお口の中の汚れが一掃されるためすっきりします。
定期検診
定期的に予防歯科を受診することで、虫歯や歯周病を予防できお口の健康を維持できるのはもちろん、ご自身では見つけられないごく初期の虫歯なども発見でき、早期治療につながります。なお、当院ではお子様には3ヶ月に一度、大人の方には半年に一度の定期検診をおすすめしています。
ブラッシング指導
適切なブラッシング方法は、年齢やお口の中の状態により一人ひとり異なります。当院では、歯ブラシの選び方や持ち方を含めた正しいブラッシング方法を指導しています。正しいブラッシング方法を身に付けることで、効果的な予防が可能です。
デンタルフロス
歯と歯が接触している面のプラークを除去するグッズです。歯と歯の接触面は歯ブラシが届きにくいためプラークがたまりやすく、虫歯になりやすい箇所。デンタルフロスを用いることで効果的にプラークを除去し、虫歯を予防します。
※特に乳歯に有効です。
歯間ブラシ
歯と歯の間をみがくためのグッズです。通常のブラッシングのあと、歯間部を数回往復させるだけで、歯ブラシでは除去しきれなかった歯と歯の間の食べかすなどの汚れを効果的に落とします。
※10代、20代前半は歯間部に隙間がなく歯間ブラシを通せない場合があります。なお、挿入しづらい場所には無理に挿入しないでください。また、ワイヤーが曲がったり毛先が傷んだりした歯間ブラシは使わないようにしましょう。
ワンタフトブラシ
狭い部分まで細かくみがけるグッズです。届きにくい奥歯(親知らずなど)や歯と歯が重なり合った箇所、歯と歯ぐきの間の溝などにたまった汚れやプラークを除去できます。また、嘔吐反射が強くて歯ブラシをお口の奥に入れられない方、矯正装置などを装着している方にもおすすめです。